手根管症候群は、手首の手根管と呼ばれる部分で、正中神経が圧迫されることによって引き起こされる症状です。この症状は、腕や手のしびれ、痛み、筋力低下などを引き起こすことがあります。聞きなれないと感じる人も多いかもしれませんが、様々な理由から誰でも発症する可能性があります。
手根管症候群は、手首の手根管内で正中神経が圧迫されることで発生します。この症状は様々な要因によって引き起こされます。それでは詳しく見ていきましょう。
タイピングや手作業、楽器演奏など、手首を頻繁に動かす仕事や趣味を持つ人は、手根管症候群を発症しやすくなります。これらの活動によって、手首の腱や組織が炎症を起こし、腫れを引き起こすことがあります。他にも手首が曲がった状態での作業は、正中神経にかかる圧力を増加させます。
手首や手に対する外傷(例:骨折や打撲など)が手根管の構造を変化させ、正中神経が圧迫されることがあります。また手首の腱が炎症を起こす腱鞘炎は、腱が腫れて手根管内のスペースが狭くなり、神経を圧迫する原因となります。
妊娠中はホルモンの変化や体内の水分量の増加により、手首周辺の組織が腫れることがあります。これが手根管を狭くし、神経を圧迫します。
さらにエストロゲンやプロゲステロンなど、ホルモンの変化も手根管に影響を及ぼすことがあります。
糖尿病の患者は、神経の障害(糖尿病性神経障害)が発生することがあり、手根管症候群のリスクが増加します。また甲状腺機能低下症(甲状腺が正常に機能しない場合)などの内分泌障害が、手根管症候群に関連することがあります。
他にも関節リウマチなどの自己免疫疾患は、関節や周囲の組織に炎症を引き起こし、手根管の圧迫につながることがあります。
肥満は全身の圧力を増加させ、特に手首のような狭いスペースでは、神経への圧迫が強くなることがあります。さらに年齢が上がるにつれて、腱や靭帯が硬化しやすく、神経の圧迫が増加することがあります。特に50歳以上の人に多く見られます。
またその他の要因として、手根管の大きさや形状が遺伝的に決まっていることがあり、これが手根管症候群の発症リスクに影響を与えることがあります。
手根管症候群は、手首の手根管内で正中神経が圧迫されることによって引き起こされる症状です。それでは詳しく見ていきましょう。
手根管症候群の影響を受けるのは主に親指、人差し指、中指、薬指の一部でしびれやチクチク感が感じられます。正中神経が圧迫されることで、指先に伝わる感覚が異常になるため、感覚鈍麻(感じにくさ)や過敏(些細な刺激に対する過剰な反応)が見られます。症状は一時的であることもあれば、持続的に感じられることもあります。
手根管症候群の症状として手首、手のひら、指先に痛みを感じることがあります。痛みは手首から腕にかけて広がることもあります。鋭い痛みや鈍い痛みとして感じられます。
特に手首を動かしたり、物を持ち上げたりする際に痛みが強くなることがあります。時には、胸や肩にまで痛みが広がることもあります。
手根管症候群は親指の筋肉(母指球筋)や他の指の筋力にも影響を与えます。このため、物をつかむ力が低下し、力が入らないと感じることがあります。
さらに鍵を開ける、ボタンを留める、物を持ち上げるなどの日常生活における動作が難しくなり、物を落としやすくなることがあります。
手を曲げた状態で寝ると、神経が圧迫されやすくなり、夜中に目が覚めてしまうことが多いです。これは、寝ている間の手の位置が手根管を狭くするためです。
また一晩の間にしびれが強くなり、痛みを伴うことがあるため、症状が改善されるまで手を動かしたり、マッサージしたりすることで一時的に楽になることがあります。
手根管症候群は手首や手に熱を感じることがあり、周囲の組織が炎症を起こしている場合に見られることがあります。これは、神経圧迫によって引き起こされることがあります。
さらに鈍い痛みが持続的に感じられることがあり、特に手を使った後に症状が悪化します。
手根管症候群が進行することで、手や指がむくんで見えることがあります。むくみは手根管内の圧力の上昇によって引き起こされることがあります。
手根管症候群の症状として、物をつかむときや、書くとき、物を持ち上げるときに痛みや不快感が強くなることがあります。
例えば、スマートフォンを操作する、パソコンでタイピングする、書くなどの動作を行うと、しびれや痛みが増すことがあります。また、特に手首を曲げる動作(例:手を前に出したり、手首をひねったりすることなど)を行うと、症状が悪化することがあります。
初期の段階では軽度のしびれや痛みであることが多いですが、放置すると症状が悪化し、持続的な痛みや筋力低下が進行することがあります。最終的には、手の機能が大きく損なわれる可能性があります。
手を使い過ぎれば手根管の内側を通る屈筋腱が腫れてしまい、圧迫が起こる事が多くなるはずです。肥満や生活習慣病も正中神経の圧迫を招きます。
当院では患者様お一人お一人に合わせた施術を行っています。少しでも違和感を感じたらお気軽にご相談ください。
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