足底筋膜炎について

足底筋膜炎について

足底筋膜炎は、足の裏にある足底筋膜という厚い腱のような組織に炎症や損傷が生じ、痛みを引き起こす状態です。この筋膜は、足のアーチをサポートし、足にかかる衝撃を吸収する重要な役割を担っています。しかし、過度に引っ張られたり、過負荷がかかると、この足底筋膜に炎症や微小な損傷が生じ、足底筋膜炎が発生します。特に足のかかと部分に痛みを感じることが多く、長時間立っているときや歩き始めたときに痛みが強くなることが特徴です。

 

足底筋膜炎の原因

足底筋膜炎の原因は、足の裏にある「足底筋膜」に過度な負荷やストレスがかかり、その結果として炎症や損傷が生じることにあります。足底筋膜は足のアーチを支える役割があるため、日常の歩行や運動で大きな負担がかかりやすく、特定の条件下で足底筋膜炎が発症しやすくなります。それでは詳しく見ていきましょう。

過剰な運動や負荷

過剰な運動や活動は、足底筋膜に過度な負担をかけ、炎症を引き起こす主な原因となります。

もっとも足底筋膜炎のリスクが高いスポーツは、ランニングやジョギングを頻繁に行う人です。長時間、足に繰り返し強い衝撃が加わることで、足底筋膜が炎症を起こしやすくなります。特に、硬い地面を走ることが多いランナーは、足底筋膜に負担が集中します。

またバスケットボール、サッカー、テニスなど、ジャンプや急激な方向転換を繰り返すスポーツでも足底筋膜に大きな負荷がかかります。急激な動作や着地が足に大きなストレスを与え、足底筋膜が炎症を起こしやすくなります。

足の形状

足の形状が足底筋膜に与える負担に大きく関係しています。

足底筋膜に与える負担が大きく関係しているのは偏平足です。偏平足とは、足の土踏まずがほとんどない状態のことを指します。偏平足では、足底筋膜が過度に引き伸ばされ、かかとから指の付け根にかけての筋膜にかかる負担が大きくなります。これにより、足底筋膜が炎症を起こしやすくなります。

逆に、土踏まずが極端に高い足の形状(ハイアーチ)も、足底筋膜炎の原因になります。この場合、足底筋膜にかかる圧力が不均一になり、特定の部位に過度な負担が集中します。

歩き方や走り方の問題

足の着地の仕方や歩行のフォームが悪い場合も、足底筋膜に異常な負荷がかかる原因になります。

歩行時や走行時に足が過度に内側に倒れると、足底筋膜が引き伸ばされやすくなります。これは、土踏まずが潰れるような形で内側に圧力がかかることで、足底筋膜に繰り返しストレスが加わり、炎症が発生しやすくなります。

また歩くときの姿勢が悪い、足を強く引きずるような歩き方をしている場合、足底筋膜に負担が集中しやすく、炎症が起こる可能性が高まります。

体重の増加や肥満

体重が増えると、足底筋膜にかかる負荷も増大します。特に急激な体重増加や肥満の状態は、足底筋膜に余分なストレスをかけ、炎症を引き起こしやすくなります。

肥満の人は足にかかる負荷が通常よりも大きく、特にかかとにかかる圧力が増すため、足底筋膜が損傷しやすくなります。

さらに妊娠によって急激に体重が増加した場合でも、足底筋膜への負担が増え、足底筋膜炎が発症しやすくなります。

長時間の立ち仕事や歩行

長時間立っていることや、歩き続けることが足底筋膜に大きな負担をかけます。特に硬い床の上で長時間立ち続ける場合、足底筋膜が炎症を起こすリスクが高まります。例えば、教師や販売業、製造業などの職業で、長時間立ちっぱなしになると、足底筋膜が慢性的に疲労し、炎症が発生しやすくなります。

また長時間歩き続けることも、足底筋膜にストレスを与える要因です。特に、普段あまり歩かない人が急に長時間歩くと、足底筋膜に過剰な負荷がかかります。

不適切な靴の使用

靴の選び方が適切でない場合、足底筋膜に余分な負担をかけることがあります。硬いソールやクッション性が不十分な靴は、足底筋膜への衝撃吸収を行えないため、歩行時や走行時に足底筋膜に直接負荷がかかります。

さらに足のアーチを適切にサポートしない靴を履き続けると、足底筋膜に過度なストレスがかかり、炎症を引き起こします。特に、偏平足やハイアーチの人は、アーチサポートがない靴によって足底筋膜炎のリスクが高まります。

他にもハイヒールや底が薄いフラットシューズを長時間履くことも、足底筋膜に悪影響を与えます。ハイヒールでは、かかとに過剰な負担がかかり、フラットシューズではアーチがサポートされず、足底筋膜が過度に引き伸ばされます。

加齢による筋膜の劣化

年齢を重ねると筋肉や筋膜の弾力が低下し、柔軟性が失われます。その結果、足底筋膜にかかる衝撃を十分に吸収できず、筋膜が損傷しやすくなります。

また加齢とともに関節や靭帯も弱くなり、これが足底筋膜に影響を与え、炎症を引き起こす原因となることがあります。

足底筋膜の柔軟性不足や筋肉の弱さ

足底筋膜や周辺の筋肉が硬くなっている、または弱いと、負荷が集中しやすくなり、足底筋膜炎を引き起こす可能性があります。例えばアキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬くなっていると、足底筋膜が引っ張られやすくなり、炎症が発生しやすくなります。ふくらはぎのストレッチ不足が原因で足底筋膜炎が発症することもあります。

さらに足のアーチを支える筋力が不足していると、足底筋膜が過度に引っ張られるため、炎症が生じやすくなります。特に、アーチを支える筋肉の弱さが原因で、足底筋膜が常に負荷にさらされる場合があります。

 

足底筋膜炎の症状

足底筋膜炎の主な症状は、足のかかとや足の裏に生じる痛みです。この痛みは、特に朝起きた直後や長時間の立ち仕事や歩行後に強く感じられることが特徴です。それでは詳しく見ていきましょう。

かかとの痛み

足底筋膜炎で最もよく見られる症状は、かかと部分に感じる鋭い痛みです。

痛みの主な部位は、足のかかとの内側、踵骨(かかとの骨)の前方付近です。足底筋膜はかかとから足の指の付け根にかけて広がっていますが、足底筋膜炎ではかかとの部分に炎症が集中することが多いため、かかとの痛みが最も顕著です。

痛みは「ズキズキする」「鋭い」「刺すような痛み」と表現されることが多いです。場合によっては、じっとしているだけでも痛みを感じることがあります。

朝一番の痛み

足底筋膜炎の患者がよく報告するのが、朝起きて最初に足を地面につけた瞬間に強い痛みを感じることです。

夜間、足底筋膜が硬直した状態で長時間過ごすため、朝一番に歩くときに筋膜が急に引き伸ばされます。そのため、最初の数歩が非常に痛むことが多いです。歩き始めて筋膜が少し伸びてくると、痛みが和らぐことが多いですが、これが典型的な足底筋膜炎の症状です。

また長時間座った後に立ち上がるときや、車の運転後に歩き始めるときにも、同様に痛みが再発することがあります。

足裏全体の痛み

足底筋膜炎が進行すると、かかとだけでなく足裏全体に痛みが広がることがあります。

足底筋膜は足のアーチを支えているため、炎症が広がると足の土踏まず(アーチ部分)にも痛みが感じられることがあります。

特に土踏まずが高い人(ハイアーチの人)は、この部分に負担がかかりやすく、痛みが広がりやすいです。足裏の痛みが強くなると、歩くたびに足全体が痛むようになり、足を引きずるような歩き方になることもあります。

長時間の立ち仕事や歩行後の痛みの悪化

長時間立ち続けたり、歩き続けたりすると、痛みが徐々に悪化することが多いです。運動や仕事などで長時間足を酷使した後は、かかとの痛みや足裏全体の痛みが強くなり、ひどい場合には歩行が困難になることもあります。痛みが慢性化すると、軽い運動や歩行でも痛みを感じるようになります。

また朝の痛みが和らいでも、長時間立っていたり、動き続けると夕方や夜に再び痛みが増すことが一般的です。これは、足底筋膜が一日中負担を受け続けた結果、疲労や炎症が増すためです。

足の硬さやつっぱり感

足底筋膜炎では、足底筋膜が硬直している感覚や、足の裏に強い張りを感じることがよくあります。

足底筋膜は筋肉の一部であるため、炎症や損傷があると筋膜が硬くなりやすいです。特に、安静にしていた後に急に足を動かすときに、この硬さを感じることが多いです。

足底筋膜の硬直によって、足の裏全体が「突っ張っている」「引き伸ばされている」ような感覚が生じます。これにより、歩くたびに不快感を感じることがあります。

腫れや熱感

足底筋膜炎の進行によっては、足底筋膜の炎症が進み、かかとや足裏に腫れや熱感を感じることがあります。

足底筋膜に炎症が進行すると、かかとや足裏全体に腫れが見られることがあります。ただし、腫れは目に見えるほど顕著ではない場合もあります。さらに患部に触れると、周囲よりも温かく感じることがあります。これは、炎症によって血液の流れが増加し、局所的に熱を持つためです。

足を動かすと痛む

足底筋膜炎では、足を特定の動作で動かすと痛みが増すことが多いです。

足底筋膜が引き伸ばされる動作には、つま先立ちなどがあります。この動作をすると強い痛みが出ることがあります。これは、足底筋膜が緊張している状態でさらに引っ張られるためです。また階段の上り下りの際にも、足底筋膜が伸ばされるため、かかとや足裏に強い痛みが出やすいです。

慢性的な痛み

足底筋膜炎は、初期の段階で適切な治療を行わないと、慢性的な痛みに発展することがあります。特に朝の痛みや立ち仕事後の痛みが慢性化すると、日常生活の動作でも痛みを感じるようになります。症状が進むと、軽い歩行や立つことさえも痛みを伴うことがあります。

足底筋膜炎が治りきらないまま、運動や立ち仕事を続けると、炎症が慢性化し、長期間痛みが続くことがあります。このため、足底筋膜炎が疑われる場合は早期の対応が重要です。

 

足底筋膜炎の症状の進行パターン

足底筋膜炎の症状は、次第に進行することが多く、早期に適切なケアをしないと、痛みが慢性化し、治りにくくなることがあります。

初期段階:痛みは一時的で、特に朝や立ち仕事後にだけ感じることが多いですが、歩行や運動を始めると痛みが和らぐことがあります。

中期段階:痛みが日中も続き、長時間の歩行や立ち仕事が難しくなります。この段階では、足底筋膜の炎症が広がり、足裏全体に痛みが広がることもあります。

重度の段階:痛みが慢性化し、足底筋膜の損傷がひどくなると、歩行が困難になり、日常生活に支障をきたすことがあります。特に、体重をかけるだけでも痛むようになる場合があります。

 

足底筋膜炎でお悩みの方は当院にお任せください

足底筋膜炎は偏平足やハイアーチの人は足底筋膜に余計な負担をかけて発症するリスクが高まっていると思われます。

ですので、少しでも違和感を感じたらお早めにご相談下さい。

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