こんにちは!
入間駅前通り接骨院の松本太一です。

今回は野球で起きるスポーツ障害、外傷について話したいと思います。

野球で損傷の多い部位とは?

野球でのケガは、投球動作で起こりやすく、肘や肩に多く見られます。

他のスポーツと比べ野球の投球動作は、肘や肩に同じ部分に同じだけのストレスがかかり続ける事で起こりやすくなっています。

主に肘では野球肘、肩では野球肩とも呼ばれています。この野球肘、野球肩はどのような状態なのかについて話します。

野球肘、野球肩について

はじめに野球肘です。野球肘は内側型外側型と分かれていて内側型では、肘の内側にある内側側副靱帯の損傷をいいます。

では、投球動作のどこで起こりやすいのでしょうか?

投げる際大きく胸を開き腕を後ろに引く、そこから投げる動作に移行する瞬間が一番肘の内側にダメージが入ります。

この動作を繰り返すことによりはじめは痛みはなく、徐々に痛み始め最終的には痛みでボールが握れないほど痛くなる場合もあります。

その痛みを無視して、投球動作を繰り返すと疲労骨折を起こす事も考えられます。

もう1つの外側型では、内側型と同じ瞬間にケガをします。投げる瞬間に内側に引き延ばされる力が加わり、外側には狭まる力が加わります。

この際に外側は上腕骨小頭と前腕の橈骨頭が、ぶつかり合う力が繰り返し伝わり痛みとして体に現れます。

内側型は、主に内側側副靱帯や円回内筋の牽引力により炎症を起こし、場合により疲労骨折も起こします。

外側型は、主に骨同士の衝突により炎症が起き、同じように疲労骨折を起こすことも考えられます。

肘以外にも肩を痛める事も多くあります。肘は投げる動作に移行する瞬間ですが、肩は投げる動作から投げ切る間に多く見られます。

その際に肩には、インピンジメントと呼ばれている状態になり肩関節にある肩を上げるための重要な筋肉を痛めてしまう状態をいいます。

このように野球には他のスポーツとは違い、同じ動作で同じ箇所に疲労を蓄積させ安くなっています。

内側型は重症になることは少なく、多くの場合は安静にしていれば症状は落ち着きます。

気をつけて頂きたいのは外側型です。

発生頻度は低いものの、関節の間にある軟骨を痛めているので進行し悪化し過ぎてしまうと、成長期でこれから身長が伸びる子には肘の成長障害が起きてしまうことがあります。

場合によっては手術が必要になることもあります。

普段からの体のメンテナンスを行う事で、より痛みが出にくい体を作る事が出来ます。

面倒と思わず取り組みましょう。